「
マーメイドS・G3」(14日、阪神)
20年も波乱の決着だった。荒れるレースと定評のある一戦を制したのは7番人気の
サマーセント。重賞初挑戦でVの快挙を成し遂げた。好スタートから藤田菜七子騎乗の
ナルハヤを行かして2番手を追走。楽な手応えで直線に入り、早めに先頭に立つと、そのまま後続の追い上げを振り切った。
初コンビの酒井はしてやったりの表情。1週前追い切りで騎乗し、好イメージを抱いていた。「調教に乗った時に、すごく落ち着きがある馬だと思ったんです。レースでも変わりなく、乗りやすい、ステキな馬でした。終始
リラックスしていましたし、僕はつかまっていただけ。楽でしたね」と絶賛した。
50キロの軽ハンデも生きた。2着
センテリュオとは5キロの差。格上挑戦だったが、斉藤崇師は「前走は男馬相手の準オープンでいい競馬ができたので、牝馬限定戦ならと思っていました」とチャンスとみていた。また、雨馬場にも「
ハービンジャー産駒ですし」と心配はしていなかった。
梅雨空に打ち上げた大きな花火。次走は未定だが、この一発がこれから始まる快進撃の号砲となるかもしれない。
提供:デイリースポーツ