地方競馬「ダービーシリーズ2020」(全8競走)を締め括る一戦が、きょう18日の門別メイン(最終)12Rで行われる「第48回
北海優駿(ダービー)2000m外回り/JBC協会協賛
イスラボニータ賞」です。14日に行われた
高知優駿(
黒潮ダービー)と合わせ2競走のみの「地方全国交流重賞」で、選定段階では南関東から3頭が遠征予定となっていたものの、結局すべて回避となり地元12頭による「世代頂上決戦」となりました。
1番人気に推されるのは、おそらく一冠めの
北斗盃H2(1600m内回り)でも圧倒的1番人気に支持(結果は6着)された
アベニンドリームでしょう。その
北斗盃は序盤から、今回も出走する
シンボと互いに引かない熾烈な先行争いとなってしまい、終始外を回ったこともあってか4角では手応えアラアラ。そのまま馬群に呑み込まれてしまいました。
捲土重来を期す陣営は、ダービー直行ではなく6月3日のA3下「
タカネナデシコ特別」出走を選択。初の古馬挑戦でしたが、好発からすんなりハナを奪うと、そのままマイペースに持ち込み、最後の直線は後続を引き離すばかりの独走劇。安定株の2着
キングリーフィストに1秒1もの差をつける圧勝で
北斗盃惨敗の汚名を返上、ダービーで再び1番人気に推される流れを、自力で確固たるものにしてみせました。
昨秋の
北海道2歳優駿JpnIIIで
JRAキメラヴェリテの2着に踏ん張った時点から「門別に残るならダービー最有力」と目された逸材が、いよいよ迎える大目標の頂上決戦。自身は6枠8番となりましたが、今回も逃げにこだわりそうな
シンボが内の2番枠に入ったことで、両馬互角の発馬なら内の
シンボにハナを譲ることになるのか。それとも、出脚の違いで外から叩いて被せ気味にハナに立つのか。発馬を含めた「序盤の攻防」が、最初にして最大の見どころと言っても過言ではないかもしれません。
仮に、4角から直線入り口で
アベニンドリームが後続との差を少し開いた状況でラストスパートに入るなら圧勝での戴冠まであっても驚けませんが、前走
北斗盃のように後続殺到で一団での追い比べになった場合には「悲願成就」に黄信号が灯るシーンも‥。出走各馬を見渡す限り、現段階で古馬A3下特別で先輩連中を置き去りにできる地力の素質馬は他に見当たらない印象、潜在能力なら最上位と評しても異論は少なそうな
アベニンドリームですが、結果や如何に。
もちろん、一冠め
北斗盃H2を制した牝馬
レッドカードやクビ差2着の
アッカレッツァーレほか強敵も多数のメンバー構成。同レース4着の
ライトロングや、5着
フジノロケットも2000mへの距離延長と外回りへのコース替わりは加点材料となりそうだし、3着
シンボも序盤から楽にハナに立てたなら今年1月の岩手M2・
金杯を押し切った地力がモノを言う可能性は十分にあるでしょう。
兎にも角にも、見応え満点のレースが展開されそうな「第48回
北海優駿(ダービー)」。発走は今夜20時40分です。お見逃しなく!
(文=ひだか応援隊)