17日、
船橋競馬場で行われた第23回
京成盃グランドマイラーズ(3歳上・重賞・ダ1600m・1着賞金1200万円)は、好位の内でレースを進めた
張田昂騎手騎乗の1番人気
カジノフォンテン(牡4、船橋・
山下貴之厩舎)が、逃げ粘る4番人気
サルサディオーネ(牝6、大井・
堀千亜樹厩舎)をゴール前で捕らえて抜け出し、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分39秒2(良)。
勝った
カジノフォンテンは、父
カジノドライヴ、
母ジーナフォンテン、
その父ベストタイアップという血統。4連勝から挑んだ前走の
川崎マイラーズは5着に敗れたが、ここで巻き返して重賞初制覇を飾った。また、鞍上の
張田昂騎手、本馬を管理する
山下貴之調教師にとっても、重賞はこれが初勝利となった。
【
張田昂騎手】
「本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。前回に引き続き調子は良かったので、プレッシャーに負けないように、平常心で乗ろうと心がけていました。
道中手応えは良かったので、どこか開けばそこに行くしかないという感じでした。直線では、後ろの脚音が近かったので不安もあったんですけど、馬を信じて目いっぱい追いました。
(ゴールでの
ガッツポーズは)ただ嬉しかった、それだけです。
(重賞初制覇は)もちろん自信にはなるんですけど、僕にも馬にもまだまだ課題があるので、まだ、挑戦者という気持ちで頑張っていきたいです。
(緊急事態宣言は)解除されましたが、皆さまにはまだ競馬場に足を運んでいただけていません。皆さまにこういう姿を見ていただける日が、一日も早く来ることを願っています」
【
山下貴之調教師】
「(重賞初制覇は)嬉しいです。昔からの友達の張田騎手と一緒に重賞を獲れたのが嬉しいです。
この馬に関しては全部調教から張田君に任せていますので、レース前も特に。まあ、好きに乗ってくれと。前回負けて、彼も気が楽だったんじゃないかなと。
逃げていた馬も楽していましたし、変わらないんじゃないかと思っていたんですが、張田君の気迫が上回ったんじゃないかと思います。
(次走の)予定は未定ですので、厩舎に戻ってから考えます。
このような状況ですが、皆さまの声援、1番人気に応えることができて良かったと思います。皆さまが競馬場に足を運べる日を楽しみにしています。ありがとうございました」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)