昨年末、
東京大賞典で見事
モジアナフレイバー・
ノンコノユメの激走を予言したAI予測エンジン『
AlphaTwinkle』。AIならではの膨大なデータ処理によって導き出される予想は斬新かつ期待値が高い。豪華メンバーの揃った今年の
帝王賞でも、その力は存分に発揮されるはず。様々な角度から算出された出走馬の各評価を紹介していく。
今回の観点は「血統」と「馬齢」。
血統はAIもかなり重視しているデータで、
ファクターは約3000という膨大なものになる。そこから導き出された高評価馬はどの馬だろうか?
■AIの導き出したロマン!血統面での高評価は南関勢に集中。
血統評価で1位に輝いたのは、南関馬・
ヒカリオーソ。
父である
フリオーソが『
帝王賞で実力を発揮しやすい種牡馬』と判断された。
フリオーソといえば
帝王賞で
カネヒキリ・
ヴァーミリアンらを相手に勝利している南関の名馬。AIはそれらの功績に加え、タフさも評価しているようだ。
また、
ヒカリオーソの牝系についても、大井2000mという舞台で力を出し切れるタイプと判断し、今回のメンバー中トップの血統評価になった。
血統面で2番手評価となったのは、同じく南関所属馬
ノンコノユメ。
大井の2000mでは母親にスピードがあるタイプが好成績を収める傾向にあるが、母である
ノンコの現役時代もまさにスピード型タイプ。また、
ノンコノユメの母父・
アグネスタキオンを通じて流れる
ロイヤルスキーの血は、大井2000m巧者として評価した。
続く3番評価は伏兵
キャッスルクラウン。
父
バンブーエールが非常に高く評価されての選出となった。
■
クリソベリルはまさかの血統評価0点も、馬齢観点では高評価に。
AI血統評価の上位に南関馬が揃った一方で、中央馬には低評価となった実績馬・良血馬もいる。なかでも目立つのが、
クリソベリルの0点だ。
父は
ゴールドアリュール、兄姉には
クリソライト・
マリアライトと2頭のG1馬がいる文句なしの良血馬。
そのエリートが0点評価に至った理由は、母親の『ダート適性』だ。母は現役時代に芝のレースで3勝。そのレースぶりからも、ダート適性よりは芝の適性が高い血統と判断した。また、母にとって何頭目の産駒かという点も重要視するAIは、7頭目とやや高齢出産だった点も減点対象にしている。
前走
かしわ記念を制覇した新星・
ワイドファラオも低評価に。母は
フローラSで2着の
ワイドサファイアだが、こちらも母親の芝適性の高さからダート適性を割引材料とされ、点数が伸び悩んだ。
一方で馬齢による評価となると一変。
クリソベリル・
ワイドファラオがワンツーを飾っている。
シンプルに「若い牡馬」に高得点を与えがちなAIだが、特にこのレースでは4歳牡馬を重要視したのが目立った。逆にベテランの
ノンコノユメには厳しい評価がつけられている。
こうして血統・馬齢という観点で各馬を見てきたが、総合評価でそうした要素がどれくらいの比重を占めるかは、そのレース次第。
帝王賞の総合点ではどの馬がトップに立つのだろうか?明日は「コース適性」「脚質」を主軸に出走馬を検証していく。
※本記事内容は6/18時点での出走予定馬をもとに作成しております。