全国各地のダートの強豪が集まる上半期のダート王決定戦。1978年に創設され、今年で第43回を迎える。1986年には
中央競馬招待競走となり、
JRA所属馬の出走が可能となった。中央・地方全国指定交流競走に指定された1995年以降の優勝馬は、
JRA所属馬17頭、地方所属馬8頭となっている。今年は国内では負けなしで昨年の
最優秀ダートホースに選出された
クリソベリル、このレース連覇を狙う
オメガパフューム、昨年2着の
チュウワウィザードなどの
JRA勢、地方からは安定株の
ノンコノユメ、大井生え抜きの
モジアナフレイバー、連勝中の
ストライクイーグルら、ダートの強豪14頭が集結した
◎は
クリソベリル。ドバイ遠征帰りの休み明けが気になるところだが、国内では6戦無敗を続けており、国内では敵なしの印象。昨年の
ジャパンダートダービーでも、大井2000mを経験しており、条件も問題ない。普通に走れば歴戦の古豪撃破の可能性大だ。
○に
オメガパフューム。大井の2000mがベストの舞台で、この条件ではどのような展開でも確実に脚を伸ばしてくる。5月の
平安S優勝からの臨戦過程も好感が持てるし、史上初となる
帝王賞連覇も夢ではない。
▲は
ノンコノユメ。地方はゲートで尾持ち(ゲート内で関係者が後ろから尾を持って、スムーズにスタートできるように手助けする行為)ができるので、ゲートの出が安定してきた。それが成績の安定にも繋がってもいるようだ。年齢を重ねてきて、GI勝ちのあるマイル(
フェブラリーS)は忙しい感じもあり、大井2000mの舞台もプラス。
△は4頭で、2017年のこのレースを勝つなど大井コースとは相性の良い
ケイティブレイブ、立ち回りがうまい
チュウワウィザード、長期休み明けを1度叩いた変わり身に期待の
ルヴァンスレーヴ、地の利を生かしたい
モジアナフレイバー。
JRA、地方と超豪華メンバーが揃ったダート路線の上半期総決算となる
帝王賞は、6月24日(水)、20時5分発走。
(文:佐々木祥恵)