「
宝塚記念・G1」(28日、阪神)
上半期最後のひのき舞台で、
トップスターに輝いたのは2番人気の
クロノジェネシス。レース史上最大となる6馬身差の圧勝劇で、G1馬8頭が顔をそろえた豪華な一番を締めくくった。2着は6番人気の
キセキ、3着は12番人気の
モズベッロ。1番人気の
サートゥルナーリアは4着に敗れた。
9Rと10Rのはざまに襲ってきた強烈なスコール。
サートゥルナーリアにとっては、まさに涙雨となってしまった。自慢の瞬発力とスタミナを奪われ、栄光へと突っ走る勝ち馬との差が、絶望的に開いていく。2秒1差4着。上がり3Fタイムは、キャリアで最も遅い37秒6だ。
「距離と馬場です。2200メートルはギリギリ。ベストは2000メートルでしょう。いい位置を取れずに後ろになってしまったのは仕方ない。良馬場なら、もっといい競馬ができたと思います」。引き揚げてきたルメールは言葉を絞り出した。
1番人気に応えられず、角居師は「状態は悪くありませんでしたが、馬場が重く、馬込みに押し込まれて苦しい競馬に。
ロードカナロアが出てきたのか(距離も)長く感じました」と振り返った。複合的な要素が重なっての敗戦。翼を休めて逆襲の秋へ。最も輝ける場所で頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ