3歳馬の限定競走で、かつて
日本ダービー優勝馬は出走できないという規定があったことから、残念ダービーとも言われていた。幾度かレース名も変わっているが、2006年に現在の「
ラジオNIKKEI賞」に変更されてハンデキャップ競走となった。第69回を迎える今回は12頭が出走する。
◎は
グレイトオーサー。母は名牝
ディアデラノビアで、デビューが今年4月と遅かったが、経験馬相手にいきなり未勝利戦を勝ち、続く2戦目(1勝クラス)では差し切った初戦とは一転して逃げ切り勝ちを収め、血統馬らしい走りを披露した。前走が掛かり気味だったのが気になるが、体の使い方やフットワークが素晴らしく、無傷の3連勝で重賞制覇も可能と見た。
○に
パラスアテナ。ダートで2着、4着と今一歩の競馬が続いていたが、芝替わりであっさり未勝利を脱出すると、続く
カーネーションCは上がり33秒3の脚を繰り出して2連勝。芝で持てる能力を発揮できたようだ。未勝利勝ちが福島の2000mと、コースや距離を経験済みというのも心強い。
▲は
サクラトゥジュール。新馬勝ちの後はなかなか2勝目に手が届かなかったが、速い流れで折り合いのついた前走(1勝クラス)は好タイムで勝利している。今回も折り合いがつくかがポイントとなりそうだが、この馬の素質の高さに期待したい。
△は福島2000mは経験済みでスピード豊かな
バビット、未勝利、1勝クラスを2連勝中の
ルリアンの2頭。
今年は12頭とフルゲートには満たなかったものの、将来楽しみな逸材が揃った印象だ。見応えある一戦となりそうな
ラジオNIKKEI賞は、7月5日(日)、15時45分発走。
(文:佐々木祥恵)