「
CBC賞・G3」(5日、阪神)
単勝13番人気の
ラブカンプーが逃げ切り勝ち。デビュー2年目の斎藤とともに、重賞初制覇を成し遂げた。2着は11番人気の
アンヴァル、3着に3番人気の
レッドアンシェルが入り、3連単244万4630円の高配当。馬連も13万円超え、馬単は29万円超えと大波乱の決着となった。1番人気の
クリノガウディーは12着に終わった。
ラブカンプーが15頭を引き連れて直線へ。ラ
イバルが懸命に前を追うが、容易に差は詰まらない。渾身(こんしん)の左ステッキに応え、栄光のゴールを貫くと、振り下ろした若武者の左手が、もう一度高く上がった。
デビュー2年目。初めて重賞タイトルをつかみ取った斎藤は、「ありがとうございます」と馬上で頭を下げ、検量室前に帰還。「今回、重賞に騎乗するチャンスを頂き、関係者の方々には、感謝の言葉しかありません。枠順、斤量(51キロ)などを考えて、積極的な競馬をしようと思っていました。
ラブカンプーがしっかりと応えてくれて、こみ上げるものがありました」と初々しく、感謝の言葉を丁寧に並べた。
昨年デビューした8人の騎手の中で初勝利一番乗り。父である美浦の
斎藤誠師の元をあえて離れ、栗東所属となって腕を磨き、JRA42勝を挙げたが、今年は5月30日に19勝目を挙げて以来、1カ月以上も勝利から遠ざかっていた。感激の1勝は18年
スプリンターズS2着以降、スランプに陥っていた
ラブカンプーにとっても、待望の重賞初勝利となった。
森田師も「うれしかったですね。長く低迷していましたから。トモの張りがなかなか戻らなかったのですが、牧場で諦めずに一生懸命フラットワークをしていただいたことで、前走あたりから良くなってきていました」と喜びを口にした。次は藤田菜七子に騎乗依頼済みの
アイビスSD(26日・新潟)へ。18年2月以来の復活星を胸に、サ
マースプリントシリーズ第3戦の直線競馬に挑む。
提供:デイリースポーツ