今年で第22回を迎えるこのレースは、1999年に4歳(現3歳)の統一
グレード競走として創設され、春の3歳ダート王決定戦として定着している。
今年は
ユニコーンSを含め3戦3勝の
カフェファラオが参戦。よりハイレベルな戦いになることが予想され、ファン必見のレースとなりそうだ。
◎は
カフェファラオ。これまでの3戦を見れば、能力が桁違いであることは疑いようがない。
今回は前走からの間隔が詰まること、
テンションが高くなりそうなタイプで初ナイターがどう出るかなど懸念材料はあるが、普通に走れば敵なしの印象。前走のように直線で後続を引き離すシーンも期待できる。
○に
バーナードループ。新馬戦で
カフェファラオに敗れた以外は、前走(兵庫CS)まで3連勝できている。
カフェファラオを逆転するのは簡単ではないが、地方の小回りで好位につけられるのは有利。
前走、2走前と道中の手応えが今ひとつに見えたが、バテずに渋太く伸びてくるタイプで、ここでもその渋太さを発揮できれば上位争いになるだろう。
▲は
ミヤジコクオウ。前半後ろの位置取りからの競馬が多いが、直線では長く良い脚を使い、最後も必ず伸びてくる。展開にも左右されそうだが、この馬の差し脚は不気味だ。
△は4頭。
ダイメイコリーダの2走前(鳳雅S・2着)は
ミヤジコクオウに完敗も、速いペースを追いかけて2着に粘った点は評価できる。古馬と初対戦となった前走(
鷹取特別・2着)は掛かり気味の分2着と敗れたが、ここで2000mを経験したのがプラスに働けば上位争いも可能。
フルフラットは、海外遠征帰りの前走(
ユニコーンS・6着)をひと叩きされての上積みが見込める。
JRA勢を迎え撃つ
東京ダービー馬の
エメリミットと、
東京ダービー取消明けになる
ブラヴールの2頭のレースぶりにも注目。
カフェファラオがどのような勝ち方をするかが最大の関心事と言っても過言ではない。
ジャパンダートダービーは、7月8日(水)、20時5分、発走だ。
(文:佐々木祥恵)