サマー2000シリーズの開幕戦であり、その
ロマンティックなネーミングから夏競馬を代表する重賞競走だ。中山競馬場で代替開催された2011年を除く過去10年の傾向を探る。
小回り競馬場の多頭数競馬で、ハンデ戦。1〜3番人気馬は6勝2着2回3着4回(同着2頭)。1番人気は3勝2着1回3着2回(同)と、やや波乱含み。昨年は12年ぶりにトップハンデの馬が勝ったものの、トップハンデも延べ16頭で1勝2着1回3着1回と不振だ。
重馬場で行われた
福島民報杯を勝った◎
マイネルサーパスの重賞初制覇に期待したい。ハンデ戦の今回は前走から0.5キロ増量の56.5キロが課せられた。ダービーで57キロを背負って以来となるが、56キロを背負って4戦1勝2着1回。極端に小柄な馬ではないので、気にする必要もなさそうだ。福島競馬場は3戦して2勝2着1回。2歳時にはレコード勝ちし、3歳時には不良馬場で重賞2着。馬場を問わない強みもある。
その実績からの比較では少々見込まれたハンデを課せられた○
ジナンボーが2番手。昨秋の
新潟記念が54キロのハンデで2着し、20キロ増の馬体重で出走した今年の
小倉大賞典は55キロで3着。さすがに
ジャパンCは荷が重く、前走の
大阪杯は逃げた
ダノンキングリーをマークするような位置で競馬を進めたものの最後は力尽きたが、
アパパネの仔でもあり、息の長い活躍が期待できる。この相手なら通用しそうだ。デビュー戦に勝利したあと長期休養もあって5歳馬ながらにこれが11戦目。まだ奥がありそうだ。
▲
ヒンドゥタイムズも55キロが課せられた。デビュー2戦目には
京成杯で3着した実力馬で、ここまで9戦して4勝2着2回3着2回。掲示板を一度も外していない堅実派だ。久しぶりの重賞挑戦となるが、侮れない存在だ。
昨年2着で、
福島記念優勝の△
クレッシェンドラヴ、福島競馬場4戦4勝の△
ヴァンケドミンゴ。将来が楽しみな△
ブラヴァスのレースぶりにも注目したい。