「プロキオンS・G3」(12日、阪神)
10年ぶりに阪神開催で行われた砂の戦いを制したのは、松若騎乗の
サンライズノヴァ。酷量59キロも何のその。後方2番手から鮮やかな大外一気を決め、G1馬の貫禄を示した。
帝王賞を除外されて臨んだ一戦。そのうっぷんを晴らすような、豪快な追い込みを決めた。上がり3Fはメンバー最速の34秒4。見事なエスコートでVへと導いた松若は「しまいはしっかり脚を使ってくれる馬。信じて乗りました」と安どの表情を浮かべる。17年12月の中山(
師走S2着)以来、約2年7カ月ぶりの右回りも難なく克服。「うまくコーナーを回ってくれて、直線で手前を変えるともうひと伸びしてくれた。今、具合がいいので、続けて大きいところを狙えると思います」と笑顔で話し、古豪のさらなる活躍を約束した。
戦況を見守った音無師は「状態は良かったが、正直59キロは厳しいと思っていた。でも、行きだしてからの脚はすごかった。改めて力を感じた」と貫禄Vに感心しきり。今後はいったん放牧に出され、連覇の期待がかかる
南部杯(10月12日・盛岡)が
ターゲットに。「距離は千四から千八だね」とトレーナー。進化し続ける6歳馬が、再びG1の舞台で輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ