12日、イ
タリア・ローマのカパンネッレ競馬場で行われたカルロ・ダレッシオ賞(4歳上・G3・芝2400m・8頭)は、2番手を追走した
M.ミシェル騎手騎乗の2番人気ヴァルデルべ(牡4、独・R.ローネ厩舎)が直線、後方に控えていたL.デットーリ騎手騎乗の3番人気タイムシャナキル(セ7、仏・G.ボッティ厩舎)との叩き合いから抜け出し、2.1/4馬身差で勝利した。3着には4.1/2馬身差で今年初戦だった1番人気
プリテンディング(牡7、伊・A.ボッティ厩舎)が逃げ粘った。勝ちタイムは2分26秒38(良)。
ヴァルデルベはドイツ産馬で同国のR.ローネ調教師の管理馬。前走、
M.ミシェル騎手とのコンビでイ
タリア・
サンシーロ競馬場のG3戦(芝2000m)で2着に好走すると、すぐに適距離のこのレースに照準を定めていた。これで20戦4勝(重賞初勝利)で、全4勝を
M.ミシェル騎手とのコンビで挙げている。
M.ミシェル騎手は、南関東での短期免許で30勝を挙げたほか、母国フランスでの7勝、サウジアラビアの招待競走で1勝、今回の1勝を加えて今年の39勝目。重賞(国際
グレードおよびグループ)競走はこれが4回目の騎乗で、4・4・2着を経て今回が嬉しい初勝利となった。フランスの女性騎手としては、2015年のヴィシー大賞(G3)を
エリプティクで制したアメリー・
フーロン騎手に次いで2人目で、国外での重賞は初制覇となる。
【
ミカエル・ミシェル騎手】
「重賞が勝てて誇りに思います。レースの後、私は信じられないほど幸せでした。
レース前から、ヴァルデルベは本当に調子が良さそうで、エネルギーに溢れていました。馬を信じ、ベストの乗り方をしようと思いました。直線に向いたとき彼の反応は非常によく、これなら勝てると思いました。外から
フランキーが来たときも私は落ち着いていて、ここからが勝負と自分に言い聞かせていました。
調教師の先生、馬主さんとも、皆で喜びあいました。馬主さんにとっても、初めての重賞だったんです。
(2着馬鞍上)
フランキーは紳士で、レース後は笑顔でおめでとうを言いに来てくれました。生ける伝説、世界最高のジョッキーに勝てたことがとても誇らしいです。
日本のファンの皆さま、この勝利は皆さまに捧げたいと思います。いつも応援していただき、感謝しています。厳しい状況ですが、早く日本に行き、皆さまにお会いしたいです」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)