2日間にわたって開催される「セレクトセール2020」の2日目が14日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われた。今年は新型コ
ロナウイルス感染拡大防止のため、座席数の削減、事前登録した購買者と同伴者のみに入場を制限するなどの対策を講じた上で開催された。
当歳
セッションとなるこの日は226頭が上場され、203頭が落札。売上は83億3400万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、昨年と17年に次ぐ過去3番目の売上額となった。落札率は90.8%、1頭平均額は4105万円だった。2日間合計の売上は187億6200万円(昨年は205億1600万円)。
1億円を超える高額落札馬は11頭(昨年は20頭)。その中でも最高落札額となったのが、「
ヒルダズパッションの2020」(牡、
父ハーツクライ)。冠名「ホウオウ」の小笹芳央氏が3億8000万円で落札した。
母ヒルダズパッションは米GIの勝ち馬。全兄の
ヨシダは15年の1歳
セッションにて9400万円で落札された後、米国で芝ダート両GI制覇の活躍をした。
2番目の高額馬は「
シーズアタイガーの2020」(牡、
父ハーツクライ)。「ダノン」の冠名で知られる(株)ダ
ノックスが2億7000万円で落札した。
母シーズアタイガーは米GIの勝ち馬。
3番目は「
シーヴの2020」(牡、
父ハーツクライ)。三輪ホールディングが2億1000万円で落札した。半姉キャスリン
ソフィアは16年のケンタッキー
オークス馬で、前日の1歳
セッションにて半兄にあたる「
シーヴの2019」(牡、
父ディープインパクト)が1歳馬の史上最高額を更新する5億1000万円で落札されている。また、「
ファイナルスコアの2020」(牡、父
ロードカナロア)が大塚亮一氏に2億円で落札されており、2億円以上の値が付けられたのは4頭だった。
16年の
有馬記念覇者
サトノダイヤモンドの初年度産駒にも注目が集まり、「
サマーハの2020」(牝、父
サトノダイヤモンド)が、本日の牝馬最高額となる1億円で金子真人ホールディングス(株)に落札された。半兄が重賞3勝の
シャケトラという血統。
その他では、半姉に
レシステンシアがいる
キタサンブラック産駒「
マラコスタムブラダの2020」(牡、父
キタサンブラック)が1億9000万円、米三冠馬
ジャスティファイの初年度産駒「
ノットナウキャロラインの2020」(牝、父
Justify)が8000万円で落札された。