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函館2歳S・G3」(18日、函館)
例年以上にスピード自慢がそろった一戦。中でも、前走で7馬身差レコードVを決めた
ルーチェドーロは目を引く存在だ。データ的に「前走ダート」は分が悪いものの、ジンクスを打ち破るスケールの持ち主。持ち味をフルに発揮して、世代最初の重賞タイトル奪取といきたいところだ。
馬齢表記が現行の満年齢となった01年以降の19年間において、「前走ダート」で唯一の連対を果たしたのは02年2着の
トーホウアスカだった。直近10年に限ると、36頭が複勝圏から全滅。この不振はもはやジンクスとも言えようが、
ルーチェドーロにはそんなデータをブチ破る走りに期待をかけたくなる。
デビュー戦は衝撃の勝ちっぷりだった。好発から敢然とハナへ。4角から追いだすとアッと言う間に後続との差を広げ、1F標ではジョッキーが後ろを振り返る余裕もあった。不良馬場ながらも58秒5は2歳コースレコード。2着に7馬身差をつける大楽勝だった。
島田助手は「デビュー前から動いていたけど、あんなパフォーマンスで勝つとは。上がりにも余裕があったしレコードですからね。内容も良かったですよ」と目を丸くする。このスピードなら、芝で通用しても驚けない。
中2週だが、流して勝っただけに疲れも残っていない。「使って10日でしっかり追い切りができたし、順調です。本馬場に入れた感じでは、芝もしっかりこなしていましたよ」と同助手は胸を張る。
前述した唯一の連対馬
トーホウアスカは、前走着差が6馬身差だった。前例を超えるスピードで、世代最初の重賞タイトルをつかみ取るか。
提供:デイリースポーツ