「
函館記念・G3」(19日、函館)
レイエンダは15日、函館芝の併せ馬で素軽い動きを披露した。気分屋で19年
エプソムC勝ちのあとは、ムラのある成績が続いているが、今回は相性抜群の滞在競馬に加え、ブリンカーを再着用。2つ目の重賞獲りへ、態勢は整った。
巴賞の勝ち馬
トーラスジェミニは、函館Wで力強く伸びて、好調をアピールした。
エプソムC10着から巻き返しを狙う
レイエンダは、函館芝で同じく
函館記念に出走予定の
ランフォザローゼス(4歳オープン)と併せ馬。2馬身追走する形でスタートはゆったりだったが、半マイル過ぎから徐々にペースアップし、馬なりのままラストは余裕の手応えで鋭く伸びてフィニッシュ。5F68秒0-37秒8-12秒0で併入した。
騎乗したルメールは「少し馬体に余裕があったので、強めの調教が必要だった。動きは良かったし、これでコンディションも上がると思う」と好感触。藤沢和師も「少し強めの調教をしたけど、いい感じだった。体調は問題ないよ」とうなずく。陣営のもくろみ通り、さらなる上積みを図るため、中身の濃い調教ができた。
17年ダービー馬
レイデオロの全弟で、高い能力を秘めているのは間違いない。ただ、気分屋でその力を出し切れないレースが続いている。19年
エプソムCを制して以降は10・2・15・8・3・10着。今回は前走で外したブリンカーを再着用する。鞍上は「変わってくれると思う」と馬具の効果に期待する。
しかも滞在競馬は、札幌での新馬戦、函館の1000万特別(現2勝クラス)と2戦2勝。師は「滞在はプラスになるだろうし、験のいい函館でいいところを見せてくれるでしょう」と楽しみにした。
「問題は気持ちの面だけで、能力を出し切れば勝てる馬。ここは
ビッグチャンスです」と名手は力を込める。真価を発揮できる舞台は整った。北の大地で華麗なる変身を遂げる。
提供:デイリースポーツ