1969年に
岩鷲賞典として創設され、以来幾度となく施行条件や施行時期、開催競馬場等が変更されながら、今年で第52回目を迎える。2007年からは施行時期を7月とし、1着馬に交流重賞の
クラスターカップへの優先出走権が付与されている。
今年は8頭と頭数的には小粒だが、岩手の短距離界を牽引していくであろう
コンサートドーレと
プレシャスエースが顔を揃え、見応えある一戦となりそうだ。
◎は
コンサートドーレ。
南関東から岩手に転入して2連勝と好調だ。特に前走の早池峰スーパース
プリントでは、
盛岡競馬場の1000mをレコードタイムで優勝しているように、スピードと
パワーを兼ね備えている。岩手に転入してからは、850m、1000mと今回より短い距離で好走しているが、南関東時代も1200mで勝ち星があり、むしろ距離延長もプラスに働く。
○に
プレシャスエース。
岩手に転入初戦のス
プリント特別では
タイセイブラストの3着と敗れたが、2戦目はそのタイセイを下して重賞の
栗駒賞を制し、
JRA時代は3勝クラスにいた能力の高さを見せた。ここは
コンサートドーレとの一騎打ちを期待したい。
▲は
タイセイプライド。
こちらは
JRAでオープンクラスの実績がある。地方に移籍後は門別、岩手、南関東、再び岩手と転々としてきた。岩手への再転入初戦の前走のス
プリント特別で優勝。今回は1ハロン距離が短くなるが、過去にも1200mは経験があり、短縮はマイナスにはならない。
JRAオープンの能力を発揮すれば上位争いも可能だろう。
△は前走
栗駒賞(3着)からの距離短縮も良さそうな
リュウノヴィグラスと、ここ5戦掲示板を外さず11歳という年齢を感じさせない
シャドウパーティー。
それぞれ別の重賞を勝ち上がって、ここで初めて激突する
コンサートドーレと
プレシャスエース。果たしてどちらに軍配が上がるのか。注目の
岩鷲賞は、7月19日(日)、17時30分発走。
(文:佐々木祥恵)