7月21日、
金沢競馬場で重賞・金沢ス
プリントC(1400m)が行われる。東海・近畿交流で近5年は兵庫3勝、笠松2勝。今年は兵庫から3頭、笠松から2頭の遠征馬を迎えた10頭立てで行われる。
中心は
ナリタミニスター(兵庫)と
エイシンデジタル(兵庫)の兵庫2頭か。
ナリタミニスターは今春、
JRA1勝クラスとの交流戦で逃げ切り勝ち。近2走は出ムチを入れて2番手につけると、力強く伸びて2連勝を遂げた。内の馬場が重たい
金沢競馬場で2番枠に入った点は気になるが、鞍上は全国リーディング2位の
吉村智洋騎手。外の
ファストフラッシュが逃げるだろうから、それを行かせて外に切り替えるなど、上手くレースを運ぶだろう。ここ4走は58kgを背負っていたが、今回は1kg軽くなるのもプラス材料だ。
エイシンデジタルは3走前に
ナリタミニスターに勝っている。後方2番手から内ラチ沿いをロスなく運び、4コーナーでは進路が一瞬なくなった場面もあったが、直線で抜け出すと鋭く伸びて勝利。2着は重賞4勝を挙げる
エイシンエンジョイで逃げて自分の形に持ち込んでいただけに、いい内容だった。この原稿を書いているのは日曜日の夜。金沢は月曜日の午前中にかなりの雨が降る一方、最高気温は29℃との予報なので、馬場が乾ききらず前が有利になると厳しいかもしれないが、鞍上は園田でインコース使い巧者としても有名な
下原理騎手。不利な馬場なら距離ロスを抑えるなど、魅せてくれるだろう。
チェゴ(笠松)は前走・日本海ス
プリントに続いての金沢遠征。短距離路線を狙ってのもので、900m戦で2番手につけたスピードに期待。また、
JRA5勝の
タイセイエクレール(笠松)は門別と大井を経て前走が笠松移籍初戦でクビ差2着だった。500kg超えの馬体なので初金沢もこなせそうだし、実績上位。
ファストフラッシュもいいペースで逃げられれば上位に食い込む場面もありそう。
金沢ス
プリントCは7月21日金沢11R、17時10分発走予定。
(文:大恵陽子)