「
アイビスSD・G3」(26日、新潟)
連覇へ向けて、
ライオンボスは“超”軽めの最終リハで態勢を整えた。
22日、美浦Pで先行する僚馬
ファレーズ(3歳未出走)を2、3馬身後ろから追走。直線は外から並び掛けたが、鞍上の手綱は全く動くことなく、5F76秒1-43秒8-13秒2を計時した。熱い視線を送っていた報道陣も、思わず拍子抜けするほどの楽走だ。
そんな雰囲気を見透かしたように、和田郎師が話し始めた。「先週と日曜にもやってあるから、きょうは負荷をかけることよりも、前に馬を置いて、しっかりとらえに行く感じの調整。手応えも良かったし、これで気持ちもしっかり入ったと思います。いつものパターンです」。確かに、前走の韋駄天Sも1週前の3頭併せで十分な負荷をかけ、最終リハは美浦Pを馬なりで5F73秒2-42秒0-13秒5というソフトな内容。今回も予定通りというわけだ。
実績に裏打ちされたケイコ内容に加えて、韋駄天Sのレースぶりも、陣営の自信を深めるに足りるものだった。以前はスピードに任せて一気に突っ走っていたが、前走は逃げる
ジョーカナチャンを2番手からきっちりと頭差かわしてV。通算〈4・1・0・0〉として千直巧者の貫禄を誇示した。指揮官は「昨年と遜色のない状態。ただ、ハナに行かなくても競馬ができた。そのあたり、精神面の成長を思えばプラス
アルファがあります」と目を細めた。
枠順にも左右される直線競馬だが、「今は集中力があっていい状態。どんな競馬をしてくれるか楽しみです」と不安は一片たりともない。今年も越後の直線を、快速自慢の獅子が疾走する。
提供:デイリースポーツ