「マナブ〜。ウチの人気薄も勝たせてくれよ」。関係者から冗談交じりに祝福された。先週の
中京記念を18番人気馬
メイケイダイハードで制した
酒井学騎手(40)=栗東・フリー=だ。「人気は気にしていなくて、勝利インタビューで最低人気やったんや…と知った。ボクが一番驚いていますよ」と目を丸くする。
マーメイドSは7番人気での勝利。ユニコーンSが11番人気で3着、
七夕賞も6番人気の3着と、今夏の勢いが目覚ましく、穴党垂ぜんのジョッキーだ。好調の秘けつは何か-。「乗り方が変わるわけでもないし、そういう年齢でもない。騎手は二の次。馬が頑張ってくれている。
中京記念も全てがうまく行った結果です」と話す。
現在、サマージョッキーズシリーズのトップに立っているが、自然体を強調する。「13年に
ハクサンムーンで
アイビスSDと
セントウルSを勝っても獲れなかった(6位タイ)。だから意識してもね…。“時の流れに身を任せ”じゃないけど、それぐらいでちょうどいいんです」と笑い飛ばした。
エルムSが
ダンツゴウユウ、
小倉記念は
サマーセント、
北九州記念に
カリオストロと、期待の手駒がズラリとそろっている。今年の夏は酒井が激アツだ。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ