29日、
大井競馬場で行われた第27回
マイルグランプリ(3歳上・重賞・ダ1600m・1着賞金2500万円)は、中団後方でレースを進めた
御神本訓史騎手騎乗の2番人気
ミューチャリー(牡4、船橋・
矢野義幸厩舎)が、直線で外から脚を伸ばし、先に抜け出した5番人気
グレンツェント(牡7、大井・
藤田輝信厩舎)をゴール前で差し切って、最後はこれに1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分39秒9(稍重)。
【
御神本訓史騎手】
「休み明けでしたし、久しぶりのナイターでもあって少しイレ込んで気負ってる部分もありました。馬体重がプラス9kgでも、リフレッシュしていい状態で戻ってきてくれたなと思いました。
返し馬からいい状態が感じ取れたんですが、この馬は自分でレースを作るというのは難しいので、流れは先行馬たちに任せて
ミューチャリーの競馬に徹することにしました。道中もいい感じで走ってくれ、終いを生かす競馬でどのくらい行けるかなと思っていました。マイルは忙しいかなと思っていましたが、前走の
フェブラリーSで強い相手と競馬して、速い流れにも対応できるようになったのか、思ったよりいいポジションで競馬ができたのは大きかったです。
適距離ではないマイルで結果が出せたので、もう少し距離の長いレースでもいい切れ味を見せることができれば、中央相手でも劣らないと思います。
無観客での競馬が続いていますが、早く皆さまの前で競馬ができるのを願っています。それまでは、画面を通していい競馬を見て頂けるよう、精進していきたいです」
【
矢野義幸調教師】
「(
フェブラリーS以来)休みが長かったですから、幾らか重めではありましたが、最後の追い切りでしっかり整ったかなと思っていました。少し背が伸びましたので、その分体重が重くなったのかも知れません。
レースは、いいペースで行ってくれているかなと、前が結構行ってくれてたから、ペースが速くなったかなと思っていました。
ミューチャリーの動きは、楽な気持ちで見ていました。いいペースなので、直線は切れそうだなと。
今日はマイルもこなしてくれましたが、本来はもう少し長い距離でも大丈夫と思います。もっと強い相手でも。まだ成長が感じられますし、休んでいた分を取り戻すよう頑張ってほしいと思っています。
(次走は)まだはっきりとは決めていませんが、馬の状態を見て、船橋の
日本テレビ盃あたりを考えています。
JRA勢を相手に頑張りたいと思います。
無観客で競馬を続けさせて頂いていますが、今度はお客さまの前でもさらにいいレースをお見せしたいと思います」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)