岩手競馬において昨年7月、所属厩務員が競馬法の規定に違反して
地方競馬の勝馬投票券を購入していたことが判明し、その後逮捕・起訴され、罰金30万円の略式命令を受けるという事案があった。岩手県競馬組合がこの件と前後して、所属する全厩務員について
地方競馬の勝馬投票券の購入履歴を調査したところ、昨年8月、別の2名にも購入履歴があることが判明した。
これを受けて直ちに奥州警察署に情報提供するとともに、捜査に必要な協力を行い、当該両厩務員の競馬法違反容疑について刑事上の取り扱いが確定したことが判明したことから、当該厩務員を雇用していた
瀬戸幸一調教師および
千葉博次調教師を、本日7日付で、厩務員の指導監督不十分により戒告および賞典停止20日とする処分を行った。7日、同組合が発表した。
なお、当該両厩務員については、既に厩務員資格が取り消されている。同組合は「昨年の処分事案と前後しての競馬法違反に関する処分であり、こうした事態が相次いだことについて重く受け止め、ファンや県民の皆様に深くお詫びいたします。今後とも、関係機関と連携して再発防止に向けて万全を尽くし、競馬の公正確保に努めてまいります」としている。