8月13日、
笠松競馬場で重賞・
くろゆり賞(1600m)が行われる。地方全国交流で、北海道、浦和から各1頭の遠征馬を迎えての9頭立て。
笠松競馬場では6月19日の開催を最後に走路改修に入り、今月10日に再開。新しくなった馬場で初めての重賞となる。
中心は
クインズプルート(北海道)と
レッドゲルニカ(浦和)の2頭で、ここは相手探しの一戦といったところか。
クインズプルートは前走・星雲賞では逃げて4コーナーで後続とのリードを広げると、直線も脚色が衰えず重賞制覇。逃げて上り3F最速と強さを見せた。騎乗したデビュー2年目の
小野楓馬騎手はこれが重賞3勝目となったが、そのすべてが逃げ切り勝ちでのもの。一方で、3走前・
赤レンガ記念は2番手に控えて直線で先頭に立つ場面があっての2着で、逃げなくても力を発揮できる。スタート直後にコーナーを迎える笠松1600mコースで、真ん中の枠から内の馬の出方を見てレースを進めることができるだろう。
レッドゲルニカは
JRA時代にオープン勝ちの実績のある馬。今回が移籍3戦目となる。先行できる脚力は小回りの笠松で強力な武器。また
JRAで戦ってきた馬にとって、スピードが出やすい軽い馬場も有利だろう。前走は4コーナーで後続に並びかけられたが、そこから直線で粘りを見せた。ハイレベルな馬と戦ってきた経験で、強い競馬を見せてくれるだろう。
相手候補筆頭は
アドマイヤムテキ。2走前のこのコースでの勝ち方が印象的で、直線は持ったままで後続を1秒2離す楽勝だった。前走・
名港盃は初めての1900mや、3コーナーで他馬との接触などさまざまな条件が重なってか6着。実績のある距離に戻ることで、改めて期待したい。
外枠とスピード馬場に対応できれば
サウスリバティーや
ニホンピロヘンソンあたりも展開次第で食い込む可能性も。
くろゆり賞は8月13日笠松10R、15時50分発走予定。
(文:大恵陽子)