8月14日、
園田競馬場で重賞・摂津盃(1700m)が行われる。今年で第52回を迎える伝統の一戦。地元馬によるハンデ戦で、トップハンデは
タガノジーニアス、ジンギ、
ストーンリバーの57kgとなった。
中心はジンギと
タガノジーニアスの2頭。前者は父
ロードカナロア、母の
父ディープインパクトという良血、後者も半兄は
かきつばた記念を制覇した
タガノジンガロと、それぞれに期待の高い馬だ。
その中で上位に据えたのはジンギ。2走前・兵庫大賞典は初めて古馬と重賞での対戦だったが、直線でしっかり伸びて
エイシンニシパをクビ差交わしての2着。いきなり力を示した。前走は不良馬場で前が有利な中、
タガノジーニアスが動いた後から追いかけて差し切り勝ち。前走より斤量は1kg重たくなるが、57kg自体は今年1月の特別戦で経験し、勝っている。昨春の3歳重賞・
菊水賞以来のタイトルを手にするか。
タガノジーニアスは今回が兵庫再転入3戦目。移籍初戦こそスタートで1馬身近く出遅れ、向正面で早めに動き3着だったが、前走の重賞・
名港盃はスタートを決めて重賞初制覇を果たした。「溜めればひと脚を使える馬で、最後の2F、しっかりと脚を使ってくれました」と
下原理騎手が話すように、直線半ばまでは
エイシンニシパが勝つかと思われたところをきっちりと捕らえた。前走がマイナス17kgだったのもほぼ想定内。スタートが不安定な面が気がかりだが、どんな形でも力は示すだろう。
ヒダルマは昨年のこのレースを勝った後、今年4月まで長く休養に入っていたが、復帰後は月1走ペースでコンスタントに走っている。1400mで11連勝をした馬なだけに、1700mは少し長いかと思われたが、昨年はこなしたし、前走も2着。ただ、それぞれの馬場状態が重と不良とあって、馬場が軽くなった方がいいのかもしれない。
ストーンリバーは北海道時代に
鎌倉記念など重賞2勝。前走の
名港盃では道中をロスなく立ち回って2着に食い込んだ。実績からもここでの上位争いもありそう。
高知から
赤岡修次騎手が乗りにくる
オオエフォーチュンも展開次第で見せ場があるかもしれない。
摂津盃は8月14日園田11R、20時00分発走予定。
(文:大恵陽子)