岩手競馬の今シーズン最初の2歳重賞は、芝1600mで争われる若鮎賞だ。2000年に特別レースとして創設されて、2012年から重賞に格上げとなった。第21回を迎える今年は、これまで2戦2勝の
リュウノシンゲンと
ゴールデンヒーラー、芝の新馬戦を勝った
マツリダスティール、
JRAからの移籍初戦となる
リッチアロマら、11頭が顔を揃えた。
◎は
リッチアロマ。
JRAでは芝で3戦して8着、9着、9着だったが、マイルの新馬戦と1400mの未勝利戦では道中好位につけて競馬をしており、直線でも決してバテているわけでもなく、レース振りは悪くない。芝のマイル経験があるのもプラス材料。移籍初戦となるが、ここは重賞でも勝ち負けになるとみた。
○に
リュウノシンゲン。
850mだった新馬戦から550m距離が延びた前走の1400mを上手にこなした。あのレース振りなら1600mも問題ない。芝コースにうまく対応できれば、好レースが期待でききる。
▲に
マツリダスティール。
芝の1000mの新馬戦で2着の
ミスマツリダに大差をつけて楽々と優勝。一気に距離は延びるが、余裕のある走りからは1600mに延長も心配なく、上位に食い込む余地は十分。
△は3頭。先手を取りたい馬には有利な2番枠に入った
ゴールデンヒーラー、門別から4戦1勝で転入してきた
スターサーバル、
JRAで2戦して移籍してきた
ユウガがどんなレースをするのかも楽しみだ。
芝自体の経験馬が4頭、1600mの経験馬が1頭と、適性や力の比較が難しい。それだけにどんな競馬になるのか予想がつかない面白さがあるのが、2歳のこの時期の重賞でもある。
若鮎賞は8月16日(日)、18時発走。
(文:佐々木祥恵)