黒潮盃は1967年に南関東の4歳馬(馬齢旧表記)のレースとして創設され、2004年から
地方競馬全国交流競走になった。第54回を迎える今年は、父母とも南関東の活躍馬同士の夢の配合と注目を集めて春のクラシック戦線でも活躍した
ブラヴールをはじめ、他地区からは
北海優駿(ダービー)を制したホッカイドウ競馬の
アベニンドリームも参戦。計16頭の精鋭たちが顔を揃えた。
◎は
ブラヴール。
東京ダービー除外明けの
ジャパンダートダービーでは、レベル高いメンバーの中で4着に入り、地方馬として唯一掲示板にのって地力の高さを示した。一頓挫あった影響は少なからずあったと思われる前走からの上積みも期待できるし、ここなら58キロでも勝ち負けになる。
〇に
アベニンドリーム。
昨年10月に川崎の重賞・
鎌倉記念に出走して、既に南関東への遠征も経験済み。この時は
インペリシャブルにクビ差の2着と、南関東でも戦えることを証明した。
北海優駿(ダービー)では、
JRAに遠征して芝のレースで好成績の
シンボを破っており、こちらも能力は高い。好位で競馬をしたいこの馬にとっては、願ってもない1番枠。このレース得意の
的場文男騎手を配して、上位を狙う。
▲に
ファルコンウィング。
前々走の
東京ダービーは10着だったが、今回と同じ1800mの
羽田盃では逃げて3着と踏ん張っている。前走の千葉日報賞では古馬相手に優勝しており、ここに来て成長を見せている。外目の枠がどうかだが、うまく逃げられれば面白い存在。
△は3頭。
王冠賞で
アベニンドリームを下したホッカイドウ競馬の
コパノリッチマン、ペースが速くなる可能性が高く末脚が生きそうな
ブリッグオドーン、
JRAから移籍初戦の
京浜盃で
ブラヴールの2着後は
羽田盃(7着)、
東京ダービー(6着)と今ひとつの成績が続いている
コバルトウィングの巻き返しにも期待したい。
春のクラシック戦線で活躍した馬、他地区のクラシック戦線で良績を残してきた馬、ここに来て成長著しい馬たちが真夏の夜に熱い戦いを繰り広げる
黒潮盃は、8月19日(水)、20時10分発走。
(文:佐々木祥恵)