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【POG】ゴールドジャーニー土曜小倉ダート千七で初陣 GI・5勝の兄ゴールドドリームとの共通点は?/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2020年08月19日(水) 18時00分
 先日、世界最高賞金レース・サウジカップ(2月29日=ダート1800メートル)の2〜10着馬に賞金を分配するとサウジアラビア・ジョッキークラブが発表した。日本から参戦した6着ゴールドドリームに60万ドル(約6600万円)、7着クリソベリルに50万ドル(約5500万円)が支払われるというのだから、何ともスケールの大きな話である。

 さて、そんなタイムリーな時期(?)に“世界ナンバー6”ゴールドドリームの半妹ゴールドジャーニー(父ダイワメジャー母モンヴェール・平田)が、土曜(22日)小倉ダート1700メートルでデビューを迎える。両馬とも管理する平田調教師に兄との共通点を聞いてみると「走るところやな。いいものを持っている」とズバリ直球回答が。

 実際、1週前追い切りでは、競馬でも騎乗予定の川田を背に栗東坂路4ハロン52.8-12.1秒と、この時期の2歳馬としては文句なしに優秀な時計をマーク。これにはトレーナーも「血統的にはダートがいいと思うんだけど、芝でもやれそうなスピードを持っている」とさらに自信を深めているようだった。

 厩舎前で取材をしていると、「あれがそうやで」とトレーナーの指さす先にゴールドジャーニーが登場。体は現状450キロ前後と兄よりひと回り以上コンパクトでも、数字ほど非力な印象は受けない。「胴のつくりなんかはゴツッとしていてゴールドドリームに似ている。ここにきて体が増えてきたし、もっとデカくなるかも。とくに幅が出そうな感じがする」なら今後の成長力にも期待が持てそうだ。

 一方で、似ていないことが吉と出そうな側面も。兄のゴールドドリームは出遅れ癖があり「若いころは苦労した」と苦笑いの平田調教師だが、妹については「スタートは大丈夫」と太鼓判。父ダイワメジャーから受け継いだ前進気勢と「この血統は意外におとなしい」という一族の特性がうまくマッチしたのだろう。

 GI・5勝の偉大な兄に「続いてほしいね」とトレーナーが熱視線を送る厩舎ゆかりの血統馬が、どんな走りを見せるのか目が離せそうにない。

 また、同日の新潟ダート1800メートルにも平田厩舎の期待馬ゴールドレガシー(牡=母ベルエアシズル)がスタンバイ。ゴールドドリームの父でもあるゴールドアリュールの最終世代で「きゃしゃな見た目とは裏腹に坂路で追い切るとゴール板を過ぎても止まらないくらいの手応え。もう少し幅が出れば、どこまでやれるんだろうって期待を持たせてくれる馬だよ」と水口助手。こちらの“ゴールド”にも併せて注目してほしい。

(西谷哲生)

東京スポーツ

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