「
札幌記念・G2」(23日、札幌)
札幌日経オープンをコースレコードで制した
ポンデザールが、中1週で札幌伝統のG2に参戦。20日、札幌ダートで最終リハを行い、目下の充実ぶりをアピールした。相手強化&一気の距離短縮とクリアすべき課題は多いが、札幌芝は3戦3勝と相性抜群。名手ルメールとのコンビで、実績馬をアッと言わせるか。
早朝の札幌は時折、霧雨が舞う移り気な天気。だが、
ポンデザールが追い切られた午前6時は、雲一つない澄み切った空模様。地面をたたきつける蹄音が、スタンドまできれいに響き渡った。
目下の好調さを伝えるように、札幌ダートを軽快に駆け抜けた。
ハーツクライ産駒らしい、長手の体形を弾ませ、大きなス
トライドで砂の感触を確かめる。直線は馬場の六分どころを通り、手前の変え方もスムーズ。4Fからの単走追いは、馬なりで57秒2-42秒0-13秒6をマークした。
硬さのないフォームに好印象。齊籐助手は「前走後は馬体回復を中心に、状態を維持することに重点を置いて調整してきました。けさはオーバーワークにならないように。日に日に元気の良さが出てきています」と好調キープを強調。「結構、気が入りやすい馬ですが、落ち着いています」と滞在効果もプラスに捉えている。
前走の
札幌日経オープンをレコード勝ち。ここは余勢を駆ってのG2挑戦だ。強豪相手は承知の上。洋芝巧者のステイヤーが、強豪相手にどう立ち向かうか。引き続き手綱を託されたルメールは「前回はコンディションがすごく良かった。乗りやすいし、どこでも位置は取れる。スタミナを生かして」と策を練る。“夏は牝馬”。
ラッキーライラック、
ノームコアに続く第3の牝馬が、得意の舞台で波乱を巻き起こす。
提供:デイリースポーツ