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【札幌記念予想】久しぶりの中距離戦が楽しみなノームコア/JRAレース展望

  • 2020年08月23日(日) 06時05分
 実力馬に有利な定量戦で、脚元に負担が少ない洋芝コース。秋のGI競走を狙う馬たちが、その始動戦として選択することが多い。

 函館競馬場で行われた2013年開催を除いた過去10年で1番人気馬は1着2回2着5回3着2回と複勝率は90%。ただし、勝ち馬に限れば1〜3番人気5勝に対して4〜7番人気馬も5勝と互角の成績となっている。特徴的なのは、過去10年間の3着以内馬すべてが、前走で重賞競走を使っていた馬。条件上がりの馬には厳しいレースであることが、こうしたデータからも浮き彫りにされる。

 昨年のヴィクトリアマイルでレコードタイムを記録した◎ノームコアは、以降ワンターンコースを選んで使われているが、紫苑Sに勝ち、愛知杯2着、フラワーC3着とコーナーを4回まわるコースを苦にしているわけではない。半妹にクロノジェネシスがいる血統で、父ハービンジャーの産駒には昨年の覇者ブラストワンピースがいるほか、ディアドラ(クイーンS)、ニシノデイジー(札幌2歳S)などがいる。香港から帰国後はあまり前に行けなくなってきていることもあり、久しぶりの中距離戦は不安よりも楽しみの方が大きい。

 6つめの重賞タイトルを狙う○ラッキーライラックは昨年のエリザベス女王杯、今春の大阪杯、そして敗れたとはいえ春の中山記念で先行力と立ち回りの上手さを示している。逆転候補の筆頭だ。オルフェーヴルの産駒は、どちらかといえば広いコースよりも小回りコースを得意としており、17年の札幌2歳Sでは産駒のロックディスタウンオルフェーヴル産駒として最初の重賞タイトルを手中にしている。

 悩ましい3番手には▲ブラックホールを指名。昨年の札幌2歳Sの優勝馬で、コース適性は申し分ない。弥生賞では勝ち馬とコンマ1秒差、7着のダービーでも勝ったコントレイルに次ぐ2位タイの上がりタイムを繰り出している。小柄な馬なので、少頭数になるのは歓迎だろう。

 昨年コンマ3秒差5着に敬意を表して△ペルシアンナイトと、洋芝巧者で昨年暮れから力をつけた△トーセンスーリヤを抑えておきたい。

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