現地時間5日、フランスのクラオン競馬場で行われたアラ・ド・ブクト賞(クリテリウム・ド・ロウェスト)(2歳リステッド競走、芝1650m・6頭立て)は、逃げ馬をマークする形で追走した
M.ミシェル騎手騎乗の5番人気
トウキョウゴールド(牡2、仏・
小林智厩舎)が、直線で後方から末脚を伸ばし内を突いた1番人気リュド(牡2、仏・H.パンタル厩舎)と3番手から大外に持ち出した6番人気アヴリロマノワ(牡2、仏・ル
フェーヴル厩舎)との3頭接戦を制して勝利した。
リュドが短頭差2着。アヴリロマノワがアタマ差3着。勝ちタイムは1分45秒82(重)。
トウキョウゴールドは、父が
ゼダーン系の
Kendargent、
母Biancarosa、
その父Dalakhaniという血統。フランス産馬で、馬主・生産者とも吉田照哉氏。
通算成績は3戦2勝。デビュー戦はC.デムーロ騎手で3着、前走に続き
M.ミシェル騎手の騎乗で連勝を飾った。
【
M.ミシェル騎手コメント】
「信じられません。私にとってとても大切な勝利です。フランスのリステッドレースの勝利は初めてですし、将来性のある2歳馬です。No.1ジョッキーのブドー騎手との競り合いに勝ちました。本当に幸せです。
トウキョウゴールドは、前走よりもさらに調子が良さそうでした。スタート後ちょっと行きたがりましたが、馬場が内よりも真ん中が良かったので、そこを走らせました。前走はずいぶん物見したんですが、今日は直線では集中して走ってくれました。接戦でしたが、ゴールした瞬間は勝ったと思いました。
本当に強くて良い馬です。今日の勝利を日本のファンの皆さまに捧げたいです。チャンスを与えて頂き、吉田照哉オーナーと小林調教師に心から感謝したいです」
【
小林智調教師コメント】
「ミシェル騎手は上手に乗ってくれました。スタート後少し(ハミを)噛んだそうですが、逃げ馬から離して少し先に行かせたら落ち着いたと言っていました。瞬発力勝負にならないよう、ペースを落とさせないよう逃げ馬にプレッシャーをかけたと。考えて乗ってくれたんです。
馬はまだまだ子供で、調教などは遊び半分なんですが、レースでは真面目で前向きです。今でこれだけ走るなら、今後成長したら楽しみだと思います。
次走についてはオーナーサイドと相談します。2歳で既に3戦目なので、大事に行きたいとは思っています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)