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【新潟記念】ブラヴァス 逆転夏王者 遅咲きの良血ついに開花!重賞初Vで決めた

デイリースポーツ
  • 2020年09月07日(月) 06時00分
 「新潟記念・G3」(6日、新潟)

 夏の終わりに奥手の良血が開花。2番人気のブラヴァスが直線大外を貫き、重賞初Vを決めるとともにサマー2000シリーズ制覇を成し遂げた。ヴィルシーナを母に持つ素質馬は、着実に力を蓄えて大舞台を夢見る。なお、鞍上の福永は期間最終週を待たずして、サマージョッキーズシリーズのチャンピオン当確となった。

 直線で先に抜け出したジナンボーに、大外から襲い掛かるブラヴァス。良血馬同士によるゴール前の攻防は、頭差で後者に軍配が上がった。3度目の挑戦にして重賞初タイトルを奪取。さらには一発逆転でサマー2000シリーズの王者にも輝いた。

 道中は中団後方から。福永は「2、3番手の競馬も頭に入れていた」と明かすが、主張する馬が多かったため、馬の後ろに入れて折り合う形を取った。直線では迷わず、馬場の状態がいい大外へ。「手応えは良かったが、前脚と後脚の走りがバラバラでかみ合っていなくて。乗っていて気持ちのいい感じじゃなかった」と率直に振り返りつつ、「しっかり伸びてくれていたので、届いてほしいと思って追いました」と僅差の勝利に胸をなで下ろす。自身は次週を待たずしてサマージョッキーズシリーズV当確。新潟リーディングとともに、最高の形で今夏を締めくくった。

 母は13、14年ヴィクトリアMを連覇したヴィルシーナ。母はもちろん、叔父シュヴァルグラン、叔母ヴィブロスと手掛けてきた友道師は「この血統は成長が遅いので、佐々木オーナーも理解してくれていて。若い頃は体が緩い割に、がむしゃらな性格で疲労が大きかったが、心身ともに成長しました」と奥手の血の開花に目を細めた。

 見事、夏の中距離王に輝いたが、陣営は慎重にレースを選択していく方針。「秋はG1、っていうのは荷が重い気がするので、一歩ずつ上って行く方がいい」と指揮官は説明した。鞍上が「伸びしろにあふれている」と絶賛する素材。着実に歩みを進め、ゆくゆくは大舞台でその姿をお披露目してくれるに違いない。

提供:デイリースポーツ

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