「
セントウルS・G2」(13日、中京)
19年
高松宮記念の覇者
ミスターメロディが、完全復活に向けて始動する。前走の
安田記念は2番手で運んだものの、11着と完敗。久々のマイル戦というのもあったが、藤原英師が「ドバイがあったからな」と振り返る通り、3月のドバイワールドCデー諸競走中止の影響が大きかった。中東へ輸送するも走ることなく引き返すはめになり、7カ月ぶりに臨んだ実戦は超豪華メンバーが集うG1-。あまりにも厳しい臨戦過程だった。
中間は、滋賀県のノーザン
ファームしがらきへの放牧を経て、先月に帰厩。栗東CWと坂路を併用し、丹念に乗り込んできた。2日の1週前追い切りは、栗東CWで4F51秒0-12秒7(一杯)。力強いフットワークで迫力十分の動き。追われてからの反応も上々で、気配はひと追いごとに上向いている。馬体もほぼ仕上がっており、九分以上の態勢で出走できそうだ。藤原助手が「最後までしっかりとやった。これで変わってくると思う」と力を込めれば、師も「追うごとに状態は上がっている。うまく調整して、さらに調子を上げるだけやな」と腕をまくった。
追い風が吹いている。今年は京都競馬場改修工事の影響で日程が変更し、例年の阪神とは異なり、中京6F戦で開催される。G1初制覇を飾った得意な舞台だ。「条件はいいからな。
スプリンターズS(10月4日・中山)にいい形でつなげられれば」とトレーナー。目標に向けた大事な復帰戦。V発進を決めて、待望のG1・2勝目に弾みをつけてみせる。
提供:デイリースポーツ