秋競馬の到来を告げるマイル重賞で、12年からサマーマイルシリーズの最終戦にも位置付けられている。新路盤になって以降はエアレーション効果も相まって、開幕週でも
パワーが要求される馬場状態で行われていたが、昨年は日本レコードを更新する1分30秒3という勝ち時計がマークされた。
1.前走着順に注目
過去10年の勝ち馬10頭の内、7頭は前走も勝利していた。またその中の4頭は前走が3勝クラス(1600万下)で2頭はオープン特別だった。前走重賞で敗れてきた馬より、クラスに関わらず勝利して勢いのある馬が活躍する傾向にある。
2.逃げ馬は苦戦か
昨年こそ超高速馬場の影響で前残りとなったが、昨年と新潟開催だった14年を除いた過去8回で3着以内に入った逃げ馬はいない。本来差しが決まることの方が多いレースだ。事前のレースを見て馬場状態について確認する必要があるが、昨年ほどの高速馬場でないなら逃げ・先行より差しを上に取りたい。
3.特注は
ディープインパクト産駒 新潟開催だった14年を除く過去9年の成績を種牡馬の着別度数別で見てみると、
ディープインパクト産駒が[1-5-1-8]で複勝率46.7%と圧倒的な成績を残している。特に路盤改修後は毎年馬券に絡んでいて、昨年5番人気2着の
ディメンシオン、17年11番人気2着の
ガリバルディ、15年11番人気2着の
エキストラエンドなど妙味ある馬も活躍している。
アルーシャはオープン入り後1400mのリステッドを2勝していてベストは1400mなのかもしれないが、年始の
ニューイヤーSでは4コーナーで外7頭目あたりを通りながら3着と好走しており、マイルも十分こなせる範囲と見る。昨年ほどの高速馬場だとどうかも、例年並みに差しが決まる馬場なら期待は持てる。