「
京成杯AH・G3」(13日、中山)
逆転でのサマーマイル王者を目指す
スマイルカナが9日、美浦Wで万全の仕上がりをアピール。
米子Sを勝って、サマーマイルシリーズで8ポイントを獲得して現在4位。最終戦のここを勝てば、文句なしで王者の称号を獲得できるとあって気合は満点だ。
スマイルカナの最終追い切りは、柴田大を背に美浦Wで単走。序盤はゆったりとしたペースで進んだが、3コーナー過ぎから緩やかに
ギアチェンジすると、直線では外ラチ沿いを持ったままで軽やかに駆け抜けて、スピード感あふれる走りを披露した。5F67秒5-39秒5-12秒7とタイムは目立たないが、気配や雰囲気は抜群。万全の態勢が整った。
春シーズンは
チューリップ賞、
桜花賞、
米子Sと阪神への3度の遠征があり、馬体重の維持に苦労した。この中間は北海道へ放牧に出されリフレッシュ。美浦に帰厩してからも、しっかりと乗り込まれており、馬体も以前と比べてふっくらした様子だ。
3週連続で追い切りに騎乗した柴田大は、「ずっと使い詰めで走ってきましたが、ひと息入れたことで体が大きくなった印象を受けます。走り自体も良くなっていると思いますよ」と成長ぶりを感じ取っている。
中山のマイル戦は2戦全勝。
フェアリーSでの重賞Vもあり、相性がいいのは間違いない。週末は天候が少し崩れる予報もあるが、高橋祥師は「中山コースは走り慣れているし、舞台設定はいい。開幕週だから多少の雨なら、そんなに変わらないだろう」と対応可能とみている。
秋のG1戦線に参入するためにも大事な一戦となる。柴田大も「サマーマイルシリーズもそうですが、その先には大舞台もありますから。しっかりと結果を残したい」ときっぱり。自慢のスピードを武器に、再度の古馬撃破で
パワーアップした姿を見せつける。
提供:デイリースポーツ