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京成杯AH・G3」(13日、中山)
逆転でのマイル王者を目指す19年の覇者
トロワゼトワルは9日、栗東坂路で文句なしの動きだった。
19年の覇者が栗東坂路で弾んだ。
トロワゼトワルの最終リハは単走。右肩上がりの理想的なラップを計時し、4F53秒3-38秒7-12秒2と文句なしの動きだ。安田隆師も「中山への輸送を考えて、しまい重点の追い切りを。いい形のケイコができましたよ。中間も順調な調整ができています」と満足げにうなずいた。
19年の同レースは序盤から
ハイラップを刻んで、前半3Fを33秒3で通過。勢いは最後まで衰えず上がり3Fも34秒9で締めくくって、後続に3馬身半差をつける圧巻の逃げ切りV。指揮官も驚く1分30秒3という日本レコードをたたき出してみせた。
「すごかったですね。ただ、昨春は控えるパターンでも勝ったし、どんな形がいいのかつかめていないんです。それに今年はハンデも重くなりますから」。
ハンデは19年の52キロから3キロ増の55キロ。さらに
スマイルカナという強力な同型の存在も気になるだけに、あくまで安田隆師は慎重な構えだ。それでも逆転でのマイル王者へは、Vが絶対条件。20年も中山でそのスピードをフルに発揮する。
提供:デイリースポーツ