9月12日、
オーストラリア・フレ
ミントン競馬場でG1・
マカイビーディーヴァS(芝・1600m)が開催された。
出走馬16頭中12頭がG1勝利馬というハイレベルなメンバーの中には、昨年の
メルボルンC勝ち馬ヴァウアンドディクレアや、
ディープインパクト産駒でケイアイノーティックの全兄・
フィアースインパクト、そして北半球産駒として初めて
オーストラリアのダービーを制したラッシャン
キャメロットなど、今年の春のG1シーズンを占う上で非常に重要なレースとなった。
優勝したのは一番人気に支持されていた
フィアースインパクト。
内枠を活かして道中は三番手の絶好の位置取りで折り合い、直線では僅かに空いた進路へ鞍上のM.ザーラ騎手が導き、見事に突き抜けてG1・3勝目を飾った。
2着にはラッシャン
キャメロット。外枠が災いし、終始外を回される厳しい競馬となったが、直線でもしぶとく伸びて勝ち馬からクビ差の2着。負けて強しと言える内容となった。
1.7馬身離された3着にはソーシーボン、G1未勝利の7歳馬ながら常にトップクラスで戦い続ける能力の高さを見せた。
フィアースインパクトの鞍上のザーラ騎手は「いつもよりは前目の競馬となったが、ペースがかなり遅かったので。直線ではもう少し楽に勝てるかと思ったが、しぶとくついてきたラッシャン
キャメロットはやはり強い馬ですね」とコメント。
同馬はこれまでのG1・3勝を全てマイル戦で挙げているが、今後はG1・コーフィールドS(芝・2000m)から、10月24日に行われるG1・
コックスプレート(芝・2040m)へ向かい中距離G1の制覇を目指す。
また、2着となったラッシャン
キャメロットも
コックスプレートを目標としている。
(取材:川上鉱介)