9月17日、
名古屋競馬場で重賞・
秋桜賞(1400m)が行われる。グランダム・
ジャパン(GDJ)古馬シーズンの一戦で、同シリーズはこの
秋桜賞を終えると最終戦・
レディスプレリュード (JpnII)を残すのみとなる。ポイント上位の
ジェッシージェニーや
アークヴィグラスなどは今後の着順次第では優勝を狙える位置におり、陣営はGDJの行方も気になるところだろう。
中心は前走、金沢の
読売レディス杯を勝った
アークヴィグラス(北海道)。好スタートから2-3番手につけると、他馬にマークされながらも3コーナー手前で自分から動いていき、直線は食らいつく
サラーブを突き放して勝利。2歳時は
エーデルワイス賞(JpnIII)を制覇した馬が、2018年
東京2歳優駿牝馬以来、約1年7カ月ぶりの勝利を手にした。
名古屋競馬場は小回りコースに加え、砂が他場より軽く速い時計が出やすい。そのため、逃げ・先行が有利な馬場となることが多く、先行力のある
アークヴィグラスにとっては好材料だ。
読売レディス杯で
アークヴィグラスの2着に敗れた
サラーブ(大井)も実力は上位。
JRAで3勝を挙げており、
地方競馬でも重賞制覇まであと一歩。南関東で揉まれてきた経験も生きるはずだし、高知のトップジョッキー・
赤岡修次騎手を呼び寄せ、勝利を狙う。
ガレットショコラ(兵庫)は地元・園田の1400mで10連勝を遂げた馬。いずれも逃げ、もしくは2番手からの快進撃だった。2走前は初の1700mとなった
兵庫サマークイーン賞で3着に入ったが、本質的には短い距離の方が適性は高いだろう。先行力からも名古屋1400mは合いそうだ。
エイシンセラード(兵庫)は2走前の
兵庫サマークイーン賞でマイペースの逃げに持ち込んで重賞初制覇。前走・
読売レディス杯は
アークヴィグラスや
サラーブを見る位置から運び、直線では苦しくなって6着だったが、展開次第で上位争いに加わりそう。
地元からは
ポルタディソーニ(愛知)が実績上位だが、重賞4勝はいずれも内枠からの勝利。距離ももう少しあった方がこの馬の力を発揮できそうだ。
地方全国交流の
秋桜賞は9月17日名古屋11R、16時20分発走予定。
(文:大恵陽子)