15日、NARは04年全日本アラブ
グランプリ3歳など重賞5勝を挙げた
マルチジャガー(牡5、福山・
那俄性哲也厩舎)が、現役を引退することを発表した。今後は栃木県那須塩原市の
地方競馬教養センターにて
地方競馬の騎手候補生の訓練馬となる予定で、6日に無事入厩を済ましている。
同馬は
父ナイスフレンド、
母カネヤマロマン(
その父キタノトウザイ)という血統のアラブ馬。半兄に99年新潟アラブ優駿を制した
ストロングゲイル(
父ホマレブルショワ)がいる。03年7月にデビュー。同年11月から、銀の鞍賞(高知)、マンペイ記念(高知)を含む13連勝を果たし、04年には全日本アラブ
グランプリ(福山)を含む7連勝を飾る。古馬になった05年以降は、歴代最多勝記録の
エスケープハッチを重賞の南国
桜花賞で下すなど、同馬と好勝負を繰り広げた。今年秋に現厩舎に移籍し、11月4日のふくやま美術館特別に出走するも6着に敗れ、これが最後のレースとなった。通算成績は52戦30勝2着11回(重賞5勝)。生涯で掲示板を外したのは引退レースの1戦のみと、安定した成績を残した。
なお、
地方競馬教養センターでは、04年、05年のNAR
グランプリ・アラブ最優秀馬
スイグン(牡6)も訓練馬として活躍。乗用馬として一般向けの乗馬教室でも騎乗されている。