節目の勝利が目前に迫る。
鮫島良太騎手(33)=栗東・フリー=は先週までにJRA通算298勝、
鮫島克駿騎手(23)=栗東・浅見=は同198勝を挙げた。
「ケンカは1回もない」と良太が話すほどの仲良し兄弟。それでも、お互いに「意識していない」と言い切るように、ターフの上ではあくまでも“騎手対騎手”を貫く。
区切りのVへ-。それぞれに抱く思いはある。「時間がかかり過ぎましたね」と唇をかむのは良太。近年は納得できる成績を残せていないが、それでも「得るものはありました。若い頃は気持ちだけで先走っていたけど、落ち着いてやれるようになった」と、苦難の中にも収穫はあった様子だ。
一方で克駿は、減量が取れた後も順調に勝ち星を積み重ね、充実感を漂わせる。「200勝は意識するけど、兄より先にという気持ちはない。一頭一頭が勝負なので」と気を引き締めた。
今週は良太が4鞍、克駿が13鞍に騎乗予定。チャンスをモノにし、兄弟そろってのお立ち台に期待したい。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ