「
セントライト記念・G2」(21日、中山)
待ってろ
コントレイル!4番人気の
バビットが春の実績馬を一蹴。鮮やかに逃げ切って重賞連勝を決めるとともに、父
ナカヤマフェスタとの父子制覇を達成した。勢いは止まらない。世代トップクラスのスタミナと二枚腰を引っ提げ、堂々、ラスト1冠・
菊花賞(10月25日・京都)へ殴り込みをかける。
圧逃劇で破竹の4連勝。4番人気の
バビットが、持ち前の勝負根性を生かして重賞連勝を決めた。「
ラジオNIKKEI賞はフロック気味に見られていたので、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみにしていたんだ。きょうも相変わらずのスタミナで、しぶとい粘りを見せてくれた」。導いた内田博が誇らしげに胸を張った。
ゲートが開くと同時に、前回同様の鋭いスタートダッシュ。迷いなく先手を奪い、前半5F62秒6の絶妙なペースに落とし込んだ。直線入り口で後続に並ばれるも、そこからがこの馬の真骨頂だ。
「前回もそうだったけど、4コーナーを回ってからが力強くてスピードに乗ってくれる。馬がそういう走りを覚えているのかな」。鞍上も驚く二枚腰を発揮。最後は2着に1馬身半差をつけた。
前走V後も半信半疑だったという浜田師の自信は確信に変わった。「前回と違って、周りに意識される立場。それで勝ち切れたので本番が楽しみになりましたね」と成長をかみしめる。
G3→G2を連勝し、次なる目標はもちろん、G1・
菊花賞だ。「きょうは目イチの仕上げじゃなかったし、道中で遊んでいた。もう少し伸びしろはありそうです」と、指揮官はさらなる上積みを口にした。初勝利が今年4月26日という遅咲きが、ラスト1冠奪取へさらに加速度を増していく。
提供:デイリースポーツ