「
オールカマー・G2」(27日、中山)
天皇賞・春3着以来となる
ミッキースワローが23日、美浦Wでの併せ馬で力強い走りを見せ好仕上がりをアピール。重賞2勝を挙げている中山は相性のいいコースだけに、4つ目のタイトルを獲得してG1の大舞台へ弾みをつける。
ミッキースワローは菊沢師を背に、美浦Wで
ロジポルカ(4歳1勝クラス)を5馬身ほど追走。キビキビしたフットワークでスピードに乗ると、直線は内へ。ビッシリ馬体を合わせ、肩ムチも入って気合が注入され、5F65秒0、ラスト1F12秒4で併入した。感触を確かめた菊沢師は、「時計的には予定通り。馬の気持ちがポワッとした感じだったので、肩ムチを入れました。気持ちの面は競馬に行けば大丈夫」と動きには納得の表情だ。
前走後は放牧へ。3200メートルを全力で走ったダメージは大きく、「休養して正解だった」と師。昨年は夏場に
七夕賞を使って、この
オールカマーというローテーションだったが、「昨年は夏場の疲れが残ってないか様子を見ながらの調整だった。今年は前走の疲れを取って、ここを目標に仕上げている分、いいと思う」と調整過程に自信をのぞかせた。
中山は17年
セントライト記念、20年の
日経賞と重賞2勝を含む8戦3勝2着2回で、得意とするコース。さらに指揮官は「今の中山の芝は、力がいるというか粘っこくてタフ。時計もかかっている」と分析。それがミッキスワローにはプラスに働くと想定する。
「今年は相手が強いですね。昨年とメンバーは違うけど、頑張ってほしい」とトレーナーの期待は大きい。この先に見据えるG1の大舞台へ、きっちり結果を残したい。
提供:デイリースポーツ