9月30日に
日本テレビ盃(JpnII・3歳上・ダ1800m) が
船橋競馬場で行われる。過去10年のデータから、攻略ポイントを見ていくと次の4点が挙げられる。
(1)人気馬強し
(2)
JRA勢断然
(3)5、6歳馬が優勢
(4)脚質は自在型
一番人気〔8.0.2.0〕、二番人気〔0.4.3.3〕、三番人気〔1.5.3.1〕。とにかく“超堅め”の歴史が綿々と続いている。過去10年、四番人気以下で勝ったのは唯一
アポロケンタッキー。それでも単勝4.4倍だから伏兵とはいい難い。3連複が上位人気3頭で決まったケースが、10年中何と6度。馬券は絞って買うのが大原則となりそうだ。
データからは
JRA勢に絞ってよさそうで、
JRA=9勝、2着10回、3着7回。ひとこと断然。地方馬の好走は2010年
フリオーソ(1着)、2011年
カキツバタロイヤル(3着)、2012年
マグニフィカ(3着)まで遡らなければならなく、いささか遠い話となった。ただし昨年
ノンコノユメが7年ぶりに馬券対象(3着)。実績のある
JRA転入組は、近況と状態しだいでは軽視できないだろう。
若い馬より5、6歳といった円熟期にさしかかる競走馬の好走が目立ち、5歳馬=4勝、2着3回、3着4回と最も優位。次いで6歳馬=3勝、2着3回、3着4回。いわゆる壮年期の競走馬が活躍するレースである。ただ一方で、2013年7歳=
ワンダーアキュート、2014年4歳=
クリソライト優勝。3歳馬も現実に昨年
クリソベリルが圧勝した。データ的には年齢だが、実際は底力と中距離(千八)適性が決め手になるだろう。
脚質に偏りはなく、自在に立ち回れる器用さが求められる。過去10年、連対馬のレースぶりは、逃げ=6、先行=6、差し=12。おおむねペースは落ち着き、事実4コーナー6番手以降からの好走(1,2着)は例がない。もっとも純然たる逃げ切りとなると、2011年
スマートファルコンただ1頭。ペースメーカーをマークして横綱相撲。昨年
クリソベリルのレースぶりが、
日本テレビ盃を制すという意味でお手本といえそうだ。
出走有力馬で注目したいのは
アナザートゥルースだ。ダート中-長距離の本格派。昨秋の
浦和記念2着が転機となり、以後、名古屋GP3着、
川崎記念5着を経て、今春
ダイオライト記念のタイトルを獲得した。道中前々を進み、終い二段加速する
パワーとしぶとさ。何より今回は、鞍上・
ルメール騎手と相性のよさ(2戦2勝)が強調できるだろう。
当然3歳馬の
ダノンファラオも注目。前走
ジャパンダートダービー完勝。人気の
カフェファラオがよもやの大敗で恵まれた(自身6人気)イメージだが、現実に大井二千2分05秒9(昨年
クリソベリル=2分06秒1)、2番手から競り勝ち1馬身3/4差なら、水準以上の評価ができる。父
アメリカンファラオ。むろん伸びしろも大きいはずだ。
(文=日刊競馬・吉川彰彦)
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