27日に行われる
オールカマー(3歳上・GII)の舞台となる中山芝2200m。このコースについて解説していく。
なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝2200mは外回りを使用する。
中山競馬の1周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。その特徴は全体の高低差で、5.3mは日本最大となる。また四大場でありながら、ゴール前直線が310mしかない点はしっかり頭に入れておきたい。
芝2200mはホームストレッチ右端からのスタートで、初角となる1コーナーまでの距離は432m。2200mは外回りなので、2コーナーまでは緩やかなカーブとなる。2コーナー過ぎで頂上まで上りきると、あとは緩やかな下りが続き、残り200m地点からは高低差2.4mの急坂というレイアウト。向正面から3〜4コーナーまで緩やかなカーブが続くこともあり、スピードが出やすいコースとして知られている。
2度の坂越えに、特徴的なコースレイアウトも相まって、リピーターが多いのも特徴。ここでの好走馬は後々まで同コースでの激走に注意を払いたい。
4回中山は前半5日間はBコース、後半4日間はCコースで開催される。
オールカマーは7日目に行われるため、Cコース替わり2日目ということになる。
中山は通常はオーバーシードで行われるが、この4回開催は野芝のみを使用。夏場に養生され芝の状態が良く、速い時計が記録されるのが、秋の中山開催の特徴。実際、昨年の
京成杯AHでは1.30.3という日本レコードが更新されている。
しかし、今年の
京成杯AHは良馬場ながら1.33.9の決着で、明らかに前年よりも時計を要している。そして先週の
セントライト記念が2.15.0。ペースが遅かったのは確かだが、レースの上がりも37.0秒と掛かっており、明らかに重い馬場状態だといえる。Cコースに替わるとはいえ、この傾向が大きく変わることは考えにくく、
オールカマーもタフな戦いになりそうだ。