1953年に
船橋競馬場から
地方競馬の中継を日本の民間放送で初めて行ったのが日本テレビ放送網株式会社で、それ記念して1954年に創設されたのがこのレース(創設時の表記は
NTV盃)だ。当初は8月に施行されていたが、1979年からは9月末〜10月初めへと開催時期が変更された。2002年からは
JBCクラシックの
ステップレースとして定着。1着馬には
JBCクラシックの優先出走権が付与されている。第67回を迎える今年は、
アナザートゥルース、
デルマルーヴル、3歳の
ダノンファラオら
JRA勢4頭に、交流重賞でも好走している
ミューチャリー、
サルサディオーネら地方馬10頭で争われる。
◎は
アナザートゥルース。兄の
サウンドトゥルーも地方の馬場で真価を発揮しているが、これまでのレース振りからこの馬自身も地方の馬場が合っている。距離は違うが3走前の
ダイオライト記念(2400m)に勝っており、
船橋競馬場という舞台もプラス材料で。
〇に
デルマルーヴル。2走前のGIのフェブラリーSは惨敗しているが、それ以外は掲示板を1度も外していない堅実派。こちらも
アナザートゥルース同様
パワー型の
地方競馬が合っており、初コースとなる船橋でも大崩れは考えにくい。
▲は
ミューチャリー。前走の
マイルグランプリでは
グレンツェントをおさえて優勝。以前よりも
パワーアップした印象を受けた。3走前の
川崎記念(4着)では、
アナザートゥルース(5着)に先着しているし、このメンバーに入ってもヒケは取らない。
△は3頭。
ジャパンダートダービーの覇者
ダノンファラオは初の古馬相手がカギとなるが、伸び盛りの3歳でその成長力に期待。あとは船橋では連対率100%で単騎で逃げれば渋太い
サルサディオーネと、重賞初挑戦だが先行力のあって小回り向きの
ロードブレス。
好メンバー揃いで高レベルの混戦模様が予想され、どの馬に軍配が上がるのかに注目が集まる
日本テレビ盃は、9月30日(水)、20時5分発走。
(文:佐々木祥恵)