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【凱旋門賞】Cデムーロ、9月死去の父に捧ぐ初制覇 ソットサス“1強”撃破で大金星

デイリースポーツ
  • 2020年10月06日(火) 07時00分
 「凱旋門賞・仏G1」(4日、パリロンシャン)

 A・オブライエン厩舎の4頭が禁止薬物検出により出走取消となり、11頭で争われた一戦。昨年の3着馬ソットサスが、不良馬場を苦にせず直線で抜け出し、見事に栄冠を勝ち取った。史上初のV3を狙ったエネイブルは直線で伸びあぐねて6着、日本馬ディアドラは8着に終わった。

 2日の荒天により、馬場状態を示す数値は4・6(LOURD=不良)。そんなタフな馬場をモノともせず、大金星を挙げたのは5番人気の地元馬ソットサスだった。直線で力強く伸びて至高のタイトルを手にし、昨年3着の雪辱を果たした。

 有力馬ラブが1日に回避し、直前にはA・オブライエン厩舎の4頭が出走取消。“1強”となったエネイブルへの追い風が勢いを増すなか、昨年の仏ダービー馬が泥んこ馬場で真価を発揮した。道中は3番手のイン。最後は各馬横に広がるたたき合いの中から、やや外めに進路を取って抜け出すと、内から伸びてきたインスウープを首差退けた。ルジェ師は「いい枠を引けたし、素晴らしい走り。完璧だった」と人馬を称賛した。

 手綱を取ったC・デムーロは凱旋門賞初制覇。当初はエネイブル=デットーリをマークする作戦だったが、自分たちが前にいると分かり、自信が高まったという。「序盤で勝ったと思った。エネイブルがリードしていなかったし、自分たちのペースもそれほど速くないと気づいたので、直線で負かせると確信した。凱旋門賞を勝てるなんて信じられない」。日本でもおなじみの若き名手が頂点へ-。今年9月、68歳で亡くなった父ジョバンニさんにささげる美酒となったに違いない。

提供:デイリースポーツ

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