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京都大賞典・G2」(11日、京都)
完全復活へ-。春に取り戻した“自信”を胸に、勝利の2文字を渇望する
キセキが注目の秋初戦を迎える。
久々に気を吐いた、前走の
宝塚記念。まさかの待機策でファンを驚かせたが、息の長い末脚を存分に発揮し、直線大外から猛追。「ジョッキーが馬の特性を生かしてくれましたね。うまく気持ちを抑えながら行けば、ああいう競馬もできるんです」と清山助手。稍重の消耗戦で2着に力走。健在ぶりをアピールし、秋へとつなげた。
夏は北海道の
下河辺牧場へリフレッシュ放牧。英気を養い、8月21日に栗東へ帰厩した。坂路とコースを併用して丹念な乗り込みを消化。仕上げ人は「早めに戻して、時間をかけて乗り込んできました。まだ、いい頃に比べるともうひと息ですが、気持ちを入れるように調整してきました」と経緯を説明。日を追うごとに本来の動きを取り戻しつつある。
1週前には新コンビを組む浜中が騎乗し、栗東CWで5F65秒8-38秒2-12秒4をマーク。2日にはゲートの感触も確かめ、準備を進めてきた。「この先は東京の2戦を予定していますが、まずは目の前のレースに集中。いい形で、点が線につながれば」と同助手。17年
菊花賞以来となるVで、飛躍の秋へ弾みをつけたい。
提供:デイリースポーツ