4日に行われた
凱旋門賞(パリロンシャン)は5番人気の
ソットサスがV。エスコートしたのは日本でもおなじみのクリスチャン・デムーロで、悲願の
凱旋門賞初制覇となった。
美浦トレセンで自分のことのように喜ぶ男がいた。兄の
ミルコ・デムーロ騎手(41)=栗東・フリー=だ。「本当に良かったし、うれしいです。僕は信じていました」と満面の笑み。レース後、すぐに電話で連絡を取った。「感動していたし、今なら死んでもいいくらいだと言ってました」と感無量の表情。話を聞いているだけで、兄弟の感動的なやり取りが目に浮かんだ。
実はクリスチャンは
凱旋門賞で他馬のオ
ファーも受けており、どの馬に乗るか悩んでいた。相談を受けたミルコは、「
ソットサスに乗った方がいいと言いました」とアド
バイスを送ったという。兄の進言が、悲願のVをサポートしたと言ってもいい。
弟に感動と刺激をもらい、今週の土日は東京に参戦。土曜メインのサウジアラビアRCは
スペシャルトークとコンビを組む。今度は兄がハッスルする番だ。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ