本日9日、笠松競馬場で重賞・オータムC(1900m)が行われる。北陸・東海・近畿交流重賞で、来月の重賞・東海菊花賞(名古屋1900m)につながる一戦ともなっている。

　中心は兵庫から遠征のコスモヴァーズとオオエフォーチュン。

　コスモヴァーズは末脚を確実に使うタイプ。スタート直後にあまりダッシュがつかないタイプで、地元では後方に置かれ気味だが、今回は少頭数の8頭立て。メンバー的にも道中、大きく置かれることはなさそう。

　小回りコースと軽い砂の笠松は圧倒的に前が有利なことに加え、前日にはまとまった雨が降る予報。そうなればますます前残り傾向は強くなるだろうが、ライバルたちがそれを意識して前掛かりな展開になれば差しタイプのコスモヴァーズが台頭しそう。

　馬券圏内に入る確率で言えばオオエフォーチュンの方が高いだろう。中団から好位あたりでレースを運べる馬で、前走は3〜4番手のインからじっくり伸びて勝利。笠松では昨年1月に重賞・ゴールドジュニアを制覇しており、馬場への適性も証明済みだ。

　地元のシャドウチェイサーはA2とオープン(A1)で3連勝中。前走は7馬身差の圧勝を見せたが、相手が強化される今回はどこまで地元の意地を見せられるか。確固たる逃げ馬は不在とあって、ここ3走同様、先手を奪うことができれば馬場とコースを味方に上位争いに加われるだろう。

　重賞・オータムCは10月9日笠松10R、15時50分発走予定。

(文:大恵陽子)