本日9日、
園田競馬場で重賞・兵庫ゴールドC(1230m)が行われる。園田・姫路では1700m以上の中長距離重賞が多かったのが、短距離路線拡充を図って3年前に新設された重賞。今年からは地方全国交流となり、北海道から1頭、浦和2頭、川崎1頭、高知1頭と、各地から遠征馬を迎えたフルゲート12頭立てで行われる。
スピード自慢の短距離戦とあってか、出走馬の過半数にあたる7頭が逃げて好成績を残す馬。舞台となる園田1230mは直線の途中からスタートするため最初のコーナーまでが短く、さらに台風の影響で道悪スピード馬場になることが予想される。そうなれば先手争いはかなり熾烈になりそう。逃げて良績を残す馬でも、近走は控えるレースをしている馬もいるため、どの馬が控えて、どの馬が徹底的に主張するのか、そのあたりを読んでいきたいところ。
アザワク(北海道)は昨年、
エーデルワイス賞JpnIII 2着で、今年7月の重賞・
グランシャリオ門別ス
プリント(1000m)は逃げてレコード勝ちの快速馬。一方で、1200m戦の近2走はスタート直後から3-4番手に控えるレースに徹し、直線で脚を伸ばして3着、5着だった。逃げ争い激化が予想される今回、それらを見ながらある程度前の位置でレースを進められ、追ってひと脚使える
アザワクが一番立ち回りをしやすいのではないだろうか。
ブラックジョー(浦和)は今夏、
JRAオープンから浦和に移籍。豊富なスピードを武器に3走前は逃げ切り勝ちを収めた。前走の
テレ玉杯オーバルスプリントJpnIIIでは
ベストマッチョや
サクセスエナジーなどが形成する先団を見る5-6番手外からレースを運んだように、スタートから終始、スピードを生かしたレース運びが予想される。最内枠に地元の逃げ馬・
エイシンエンジョイがいるが、4番枠の
ブラックジョーの方が速いだろうから、先手を奪って馬場を味方につけて逃げ切り勝ちもありそう。
逃げ・先行馬が共倒れになる可能性も十分考えられ、そうなると
ナムラムート(兵庫)が台頭しないか。8月の
サマーチャンピオンJpnIIIでは最後まで脚を伸ばして地方馬最先着の5着。前走・園田
チャレンジCも3-4番手からレースを運び、4コーナーでは外に振られながらも脚を伸ばして2着だった。
他にも、最内枠を引いた
エイシンエンジョイや、準重賞勝ちのある
エッシャー(浦和)なども注目。
スピード自慢の好メンバーが集まった重賞・兵庫ゴールドCは10月9日園田10R、19時55分発走予定。
(文:大恵陽子)