今週から開幕した秋の京都開催。明日11日はGII・
京都大賞典(芝2400m)が行われる。台風接近の影響で、関西地方は水曜日からずっと雨。京都競馬場でも金曜正午の時点で、合計50mm以上の雨が降っている。また、芝は重馬場発表だが、さらに雨が降り続いて不良馬場に悪化する可能性もある。
となれば、道悪巧者を狙いたくなるところ。近年で極悪馬場といえば、2017年に台風が接近する中で行われた
菊花賞。当時の勝ち馬
キセキは馬場が渋ると人気が上がるように、道悪巧者のイメージがついている。
ただ、今回狙いたいのは同レース5着だった
ダンビュライト。中京競馬場での新馬戦が不良馬場ながら、直線で先頭に躍り出ると、さらに後続を離して勝利。能力の高さと、多少ノメりながらも道悪もこなせたことが要因だろう。
テンションが高く、以前は無事にゲートインすることが目標の一つだったが、昨年末に去勢。去勢明けの
天皇賞・春と
宝塚記念はともに9着だったが、3戦目となる今回はそろそろ状態が上がる頃だろう。1週前の坂路での動きも良く、期待したい。
もちろん
キセキも道悪をこなせるし、精神面も含めこの春は復調ムードだった。秋のGI戦線に向けてもここはいい形でレースをしたいところ。
4連勝で
目黒記念を制した
キングオブコージは1勝クラスからすべて昇級初戦を勝ち続けているとあって、判断が難しいところではあるが、春の勢いに乗って、ここでも上位争いがありそう。また、約10カ月ぶりにはなるが
モンドインテロは京都コースで2勝を挙げる。洋芝の札幌でも2勝を挙げる実績や、ステイヤーズSを勝ったスタミナにも期待したいところ。
ひと荒れがありそうな
京都大賞典は明日11日京都11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)