2月29日から無観客競馬を続けていたJRAは10日、事前に指定席をネットで予約したファンに限定する形で、観客を入れての開催(東京、京都、新潟)を224日ぶりに再開した。
東京競馬場の西門では、開門前に約50人が列をつくった。冷たい雨が降る中、一番乗りを果たした東京都三鷹市の松村篤典さん(50)は「やっと。待ってましたという感じです」と喜びを語る。京都競馬場で最初に指定席発券窓口を訪れた兵庫県宝塚市の岡崎衛さん(62)は「競馬場の空気を感じたかったので、来ることができて本当に良かったです」と感激した様子だった。
この日、3場でライブ観戦を楽しんだのは計1651人(東京694人、京都539人、新潟418人)。日本騎手クラブ副会長の福永は「パドックにもチラホラお客さんがいて、これまでと違う感じがしましたね。声を出せないので競馬の醍醐味(だいごみ)をそいでしまっているようで気の毒だと思いますが、徐々にここからスタートしていければと思っています」とコメントした。
提供:デイリースポーツ